遅れたけれどコピペ


ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった
母親は自分の息子が可愛かった。母親は息子を守る一心で息子の残した証拠を隠し続けていた。
毎日井戸を覗き込んだのだろう。母親自身が井戸の中に井戸に入るとも知らずに・・・
ってことで正解は『母が死体をかたずけていた。』でした。


久しぶりに実家に帰ると、亡くなった母を思い出す
母は認知症だった
身の回りの世話をつきっきりでしていた父を困らせてばかりいた姿が目に浮かぶ
そして今は亡き母の書斎に入った時、私は初めて違和感を覚えた
母にプレゼントしたカレンダーが見つからない
何の気無しにテーブルを漁ると、ハサミでバラバラにされた幾つかのカレンダーの切れ端が順序良く並んでいる事に気が付いた
母はどんなに呆けていても、私のプレゼントは大切にしてくれていたのにと…私はショックを受けた
私は感傷とともに並べられた日付を整理した

4/4 4/4 4/10 6/11 3/1 6/12 5/6 7/2 6/7 6/17 4/10 4/14 5/16

私は一枚だけ向きが逆になっている6/17に気づき、他の日付と同じ向きに変えていると、一階の父が私を呼んだ。
今日から五年振りの父の手料理が食べられる。
感傷を胸に押し込み、私は母の書斎を後にした。

母がハサミで切ったカレンダーの切れ端を並べてみる。
4/4 4/4 4/10 6/11 3/1 6/12 5/6 7/2 6/7 6/17 4/10 4/14 5/16
ここからがこの話の難しいところだ。元素の周期番号と族番号をそれぞれの数字に当てはめるのだ。
4/4 4/4 4/10 6/11 3/1 6/12 5/6 7/2 6/7 6/17 4/10 4/14 5/16
Ti  Ti  Ni  Au Na  Hg Mo Ra Re  At  Ni  Ge  Te

さらに向きが逆さになった6/17の部分を考慮しもう一度文章を確認すると

Ti  Ti  Ni  Au Na  Hg Mo Ra Re  Ta  Ni  Ge  Te

『父に水銀盛られた。逃げて』 となる。母の思いは届かぬまま私は父の手料理を食べる・・・。




友達と二人で話してたら、久しぶりに心霊写真を撮ってみたいと誰かが言い出した。
近くの山道に惨殺事件があってからも未だに取り壊されず残されてた民家があるので夜中に行ってみた。
玄関から居間、風呂場とトイレ、キッチンに父親の部屋、階段から二階へ行き、
子供部屋からベランダ、母親の部屋、階段を降りて一階へ。最後に家をバックに一人ずつ。
片っ端から写真撮って帰った。

んで今日。出来上がった写真を見て俺達は驚いた。

何も写ってないのだ。
もちろん俺達は普通に写ってる。霊的な物が何も写ってなかったのだ。
「・・おかしくね?」
「もう成仏しちゃったとか、じゃねぇかな?」
「やっぱそうなのかな。じゃあ、あそこ行ってももう心霊写真撮れないって事か。無駄だったなぁ」
「そうでもないよ。行く途中に結構周りから孤立してる民家、一軒あるから。次はそこ行こうぜ」
「おぉ!マジで?そこも廃墟?」
「んな訳ねぇじゃん。普通に人住んでたよ。今日の夜行こうぜ」
「おっけ、分かった。今の内に適当に準備しとくわ」
楽しみだ。かなり久しぶりだから何かワクワクする。

以前殺人事件が行われた場所で心霊写真を撮る二人。そう、この二人こそ殺人事件の犯人なのだ。
しかし、その場所で心霊写真が撮れなかった二人は、今夜孤立してい民家へ行くという。
今夜も悲劇が起こるのだろうか・・・

遅れた理由はひとつ。
なぜか記事が反映されなかった。
 
あきらめてメモ帳に書いて、
今度更新しようと決めたのだった。